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口座の画面を開いたら、ノックアウトプレミアム、金利調整額、セーフティデポジット……と知らない言葉ばかり。海外FXのスワップやロスカットと同じ意味なのかも分からない。
見慣れない言葉が並ぶと手が止まりますよね。しかも同じような意味の言葉でも、会社ごとに呼び名が違うので、ひとつの意味で覚えると混乱しやすいんです。
この記事では、ノックアウトオプションの用語17個を、公式の説明に沿って、海外FXの言葉と対応づけながらまとめました。海外FXから国内のノックアウトオプションへ移る前に、口座画面や取引説明書の言葉を読めるようにしておきたい方向けです。
- 価格・方向・持ち越し・決済の4グループ、17個の用語の意味
- 各用語を使っている会社と、その会社の公式の説明
- 海外FXのスワップ・ロスカット・証拠金との似ている点と違う点
ノックアウトオプション用語の読み方|会社ごとの呼び名の違い
同じ意味の言葉でも、ノックアウトオプションでは会社ごとに呼び名が違うことがあります。この記事では用語を4つのグループに分け、各用語を「その言葉を使っている会社の公式の説明」として紹介します。
- 価格の用語:ノックアウト価格・オプション料・ノックアウトプレミアムなど5語
- 方向・保有の用語:ブル・ベア・ポジション
- 持ち越しの用語:金利調整額・ファンディングコスト・スワップ・配当調整額
- 決済・預り金の用語:ノックアウト・スリッページ・ノンスリップ注文・セーフティデポジット・最大損失額
- 海外FXの用語との対応:スワップ・ロスカット・証拠金
説明のもとにしているのは、IG証券・FOREX.com・FXTF・Plus500証券の公式サイトと取引説明書の文言です。ある会社の用語をほかの会社に当てはめず、会社名を添えて書いています。条件や仕組みが会社によって違うためです。
ノックアウトオプションは、厳密にはFXではなくオプション取引です。海外FXと似た名前の用語があっても、仕組みが同じとは限りません。
そもそもの仕組みから押さえたい方は、ノックアウトオプションの仕組みを扱った入門ページを先に読んでおくと、用語のつながりがつかみやすくなります。
価格の用語5つ|ノックアウト価格・オプション料・ノックアウトプレミアム
最初に、支払う金額と価格の決まり方にかかわる5つの言葉です。各社の説明を添えて表にしました。
| 用語 | 公式の説明 |
|---|---|
| ノックアウト価格 (会社により「ノックアウトレベル」「権利行使価格」とも) | 原資産価格がこの価格に達するとノックアウトになる、あらかじめ決める価格です。IG証券・FXTF・Plus500証券は「ノックアウト価格」、FOREX.comとPlus500証券は「ノックアウトレベル」、FXTFは「権利行使価格(ノックアウト価格)」とも表記します。IG証券・FXTF・Plus500証券は、取引後に自分で変更できない旨を案内しています。 |
| オプション料 | 取引を始めるときに支払う金額です。FOREX.comは「取引開始時にオプション料(最大損失額)を支払います」、FXTFは「オプション料(必要資金)」と説明しています。IG証券の株式KOのページは「オプション料 = 最大損失額」、Plus500証券は「オプション購入代金」という語を使います。 |
| 本質的価値 (本来価値) | 原資産価格とノックアウト価格の差にあたる部分です。FXTFは「オプションの本質的価値(原資産価格とノックアウト価格の差)」、Plus500証券は「オプションの本来価値(原資産価格とノックアウトレベルの差)」と説明しています。 |
| ノックアウトプレミアム | 取引価格に加わる部分です。IG証券は「原資産の想定されるリスクに基づき変動します」、FXTFは「原資産のボラティリティやオプションの残存期間等から当社が定める値」と説明しています。Plus500証券は「ノックアウトプレミアムレート」を加算します。 |
| スプレッド | 売値と買値の差です。FOREX.comは「取引コストは主にビッド(売値)とアスク(買値)の差額であるスプレッド」という表記です。FXTFの取引説明書にも「プレミアムの売値と買値には価格差(スプレッド)があります」とあり、IG証券・Plus500証券の説明にもスプレッドが出てきます。金額は発注画面や銘柄詳細で確認してください。 |
IG証券・FXTF・Plus500証券は、取引価格を「原資産価格とノックアウト価格の差」に「ノックアウトプレミアム」を加えた形で説明しています。FOREX.comの説明は、コストを「オプション料とスプレッド」とする形です。
※金額・条件は2026年9月時点の各社公式の説明です。最新の内容は公式サイトでご確認ください。
ノックアウト価格をどこに置くかは、ノックアウト価格の決め方の手順で手順にしました。売買を何度も繰り返す場合のコストの見方は、スキャルピングを扱った記事でも取り上げています。
方向と保有|ブル・ベア・ポジションの呼び方
ノックアウトオプションでは、上がる方向と下がる方向でポジションを分けて持ちます。呼び方を会社別に表にしました。
| 会社 | 公式の説明での呼び方 | 説明に出てくる場面 |
|---|---|---|
| IG証券 | 上昇(ブル)/下落(ベア) | 「売りポジション」は保有できず、ブルかベアの買いポジションを持つ形と説明 |
| FOREX.com | KO UP/KO DOWN | 金利調整額や配当調整額の説明で、KO UPとKO DOWNを分けて記載 |
| FXTF | ブル(上昇)/ベア(下落) | 新規注文は買い注文(ブル/ベア)で、新規の売り注文は出せないと説明 |
| Plus500証券 | ブル/ベア | ブルポジションを建てる場合とベアポジションを建てる場合で、参照する価格(アスク・ビッド)を分けて説明 |
ノックアウトオプションを建てて、保有している状態を指す言葉です。IG証券は「ブル買いポジションを配当落ち日に保有されていた場合」、FXTFは「最大保有ポジション500件」のように、ポジションという語を使っています。
IG証券の説明では、下落方向もベアの「買い」ポジションです。方向を取り違えないよう、発注前に画面の表示を確認しておきましょう。
持ち越しコストの呼び名|金利調整額・ファンディングコスト・配当調整額
ポジションを翌営業日へ持ち越したときのコストを指す言葉は、会社ごとに呼び名も仕組みも違います。まず呼び名を並べます。
- IG証券:ファンディングコスト(スワップポイントとも併記)
- FOREX.com:FXのKOは「スワップポイント」、株価指数・日本株CFDのKOは「金利調整額(ファンディングコスト)」
- FXTF:「スワップ」。増減分を権利行使価格(ノックアウト価格)に織り込む
- Plus500証券:「金利調整額」。KOでは金利調整額の受け払い
金利調整額は、Plus500証券が取引説明書で使う言葉です。「ノックアウトオプションを保有した場合には金利調整額の受け払いが発生します」と説明し、金額は実勢金利や資金調達コストなどを反映して同社が決めるとしています。同じ通貨ペアで、ブルとベアの両方が支払いになる場合もあると案内しています。
IG証券のファンディングコストは、「翌営業日にポジションを持ち越した場合」に発生すると説明されています。FXTFのスワップは、「スワップ金額の増減分を権利行使価格(ノックアウト価格)に織り込むため、…営業日をまたいだ時点でスワップ分が変動します」という説明です。公式PDFでは、スワップがプラスなら「ノックアウトされにくい方向」、マイナスなら「ノックアウトされやすい方向」に織り込まれるとされています。
Plus500証券は、金利調整額の受け払いに伴うノックアウトレベルの変更は行われないと説明しています。持ち越しでノックアウト価格が動くかどうかは、説明が分かれています。
配当調整額は、FOREX.comの言葉です(「配当金調整額」とも)。IG証券は「配当金相当額」、Plus500証券は「権利調整額」という言葉で、配当落ち日(Plus500証券は配当等権利付最終日)に保有していた場合の受払いを説明しています。IG証券では、配当落ち日にブル買いポジションを保有していれば配当金相当額が入金され、ベア買いポジションなら引き落としになります。配当金相当額が発生しても、ノックアウト価格は変更されないとのことです。
FOREX.comとPlus500証券は、持ち越しの調整額で最大損失額を上回る場合があると案内しています。FOREX.comは、オーバーナイトで持ち越して金利調整額や配当調整額が課金された場合に、最大損失額を上回る損失が生じることがあるとしています。Plus500証券は、金利調整額の支払いでオプション購入代金以上の損失が生じる可能性があるとしています。IG証券・FXTFの持ち越しの扱いは、口座開設前に取引説明書で確認しておきましょう。
\ 各社の用語の説明は公式ページで確認できる /
決済と預り金|スリッページ・ノンスリップ注文・セーフティデポジット
ノックアウトになったときの決済と、預けるお金にかかわる言葉です。
ノックアウトは、原資産価格がノックアウト価格に到達してポジションが決済されることです。IG証券は「速やかに取引価格0ポイントで清算される」、Plus500証券は「ポジションは自動的に決済され、損失は確定する」と説明しています。FXTFは、ノックアウトにおける約定にスリッページは発生せず、損失は最初に支払った金額までとしています。
スリッページは、注文した価格と実際に約定した価格がずれることです。Plus500証券は、自動ロスカット・指値・逆指値注文について「お客様の意図する価格にて約定されない場合があります」と案内しています。ノックアウトの決済については、各社が次のように説明しています。
- IG証券:「ノックアウト価格での決済が保証されており、スリッページは発生しません」
- FOREX.com:「ノックアウトレベルでの決済を追加費用なしで100%保証」「週明けの『窓開け』や相場の急変動でもスリッページはありません」
- FXTF:「ノックアウトにおける約定にはスリッページが発生しない」
- Plus500証券:「スリッページは発生しないため、これが最大損失額となります」
これはノックアウトの決済についての説明で、指値や逆指値、ロスカットの約定とは別の話です。週明けの窓や急な値動きの場面は、週末取引の注意点を扱ったページでも触れています。
ノンスリップ注文は、Plus500証券の取引説明書に出てくる注文の呼び名です。約定値を保証する注文で、利用するとノンスリップ手数料がかかります。取引手数料は、ノンスリップ注文を除いて無料と説明されています。ノックアウトオプションで使えるかどうかは、口座開設前に取引説明書と銘柄詳細で確認してください。
セーフティデポジットもPlus500証券の言葉で、公式ページでは「オプション購入時にお預けいただく保証金」と説明されています。通常はオプション決済時に全額が返金され、決済時に口座残高がマイナスだった場合は、マイナス分をセーフティデポジットで精算して残額を返す仕組みです。手数料ではなく預り金なので、コストとは分けて読みましょう。
最大損失額は、その取引で失う可能性のある金額の上限として説明される言葉です。
- FOREX.com:「オプション料(最大損失額)」
- FXTF:「最初に支払った金額まで」
- IG証券:「設定したオプション料以上の損失は発生しません(外貨建て銘柄の為替リスクを除く)」
FOREX.comは、「金利調整額、配当金調整額、為替換算等の影響により、実際の損失額がこれを上回る場合があります」とも案内しています。最大損失額がオプション料と同じとは限りません。
損失まわりの注意点は、ノックアウトオプションのデメリットの記事にも書いています。
ノックアウトオプションと海外FXの用語対応|スワップ・ロスカット・証拠金
海外FXで使い慣れた言葉が、ノックアウトオプションのどの場面で出てくるのかを表にしました。各社の公式の説明にもとづいて書いています。
| 海外FXの言葉 | ノックアウトオプションで出てくる言葉 | 似ている点・違う点 |
|---|---|---|
| スワップ | スワップポイント(FOREX.comのFX KO)/スワップ(FXTF)/金利調整額(Plus500証券)/ファンディングコスト(IG証券) | 持ち越したときに発生する点は、各社の説明に出てきます。違う点は、FXTFはスワップ分をノックアウト価格に織り込み、Plus500証券は金利調整額でノックアウトレベルは変わらないと説明していることです。 |
| ロスカット | ノックアウト(ノックアウト価格に到達すると自動で決済)。FOREX.comにはKOでもロスカット制度がある | Plus500証券は、ノックアウトレベルの仕組みを逆指値注文と似たものと説明しています。ただし同社は、自動ロスカットや逆指値にはスリッページの可能性があり、ノックアウトでは発生しないと案内しています。FOREX.comは、金利調整額をカバーする資金が足りないとポジションがロスカットされる可能性があると案内しています。 |
| 証拠金 | オプション料(FOREX.com・FXTF)/維持証拠金(IG証券)/セーフティデポジット(Plus500証券) | FOREX.comは「オプション料(最大損失額)」、FXTFは「オプション料(必要資金)」、IG証券は「ノックアウト価格に到達すると維持証拠金全額が損失」という説明です。Plus500証券のセーフティデポジットは、決済時に通常返金される預り金です。 |
海外FXのゼロカットとの違いが気になる方は、最大損失額の説明を各社の公式サイトで確認してください。国内での考え方はゼロカットは国内にあるのかを扱った記事で取り上げています。
国内FXや海外FXとの違いを項目ごとに見たいときは、ノックアウトオプションとFXの違いを6項目で比べたページが近い内容です。
ノックアウトオプションの用語でよくある質問
用語で迷いやすい点を、会社ごとの説明に沿って答えます。
- ノックアウトプレミアムとオプション料は同じ意味ですか?
-
同じ言葉ではありません。IG証券・FXTF・Plus500証券は、ノックアウトプレミアムを取引価格の構成要素として説明しています。オプション料は、FOREX.comが「取引開始時に支払う最大損失額」、FXTFが「必要資金」と説明する支払い金額の呼び名です。FXTFの説明では、ノックアウトプレミアムはオプション料の中に含まれる形で提示されます。
- ブルとベアはどう違いますか?
-
IG証券とFXTFの説明では、ブルが上昇、ベアが下落の方向を指します。IG証券は、どちらも買いポジションとして持つと説明しています。FOREX.comは「KO UP」「KO DOWN」という表記です。
- ノックアウト価格は取引後に変えられますか?
-
IG証券は「取引後の価格変更は認められません」、Plus500証券はポジション保有後に途中で変更できないと説明しています。FXTFはお客様側で変更できないとしたうえで、営業日をまたぐとスワップ分が変動すると説明しています。FOREX.comで取引する場合は、取引画面と説明書で確認してください。
- 金利調整額とスワップは同じものですか?
-
会社によって呼び名も仕組みも違います。Plus500証券は「金利調整額」、FXTFは「スワップ」、IG証券は「ファンディングコスト」、FOREX.comはFXのKOで「スワップポイント」、株価指数・日本株CFDのKOで「金利調整額(ファンディングコスト)」と呼びます。FXTFはノックアウト価格に織り込み、Plus500証券はノックアウトレベルは変更されないと説明しています。
- 用語の意味を調べるときは、どこを見ればよいですか?
-
口座を開く会社の公式サイトのノックアウトオプションのページ、取引説明書(IG証券は重要事項説明書)、発注画面や銘柄詳細で確認してください。
まとめ:用語は「どの会社の説明か」を添えて覚える
ノックアウトオプションの用語17個を、価格・方向・持ち越し・決済の4グループに分けて見てきました。要点は次のとおりです。
価格:ノックアウト価格・オプション料・本質的価値・ノックアウトプレミアム・スプレッドは、会社ごとに呼び名と説明が違います。
方向・保有:IG証券・FXTF・Plus500証券はブル・ベア、FOREX.comはKO UP・KO DOWNという呼び名です。保有している状態がポジションです。
持ち越し:金利調整額・ファンディングコスト・スワップは呼び名が分かれています。ノックアウト価格が動くかどうかも説明が違います。FOREX.comとPlus500証券は、調整額で最大損失額を上回る場合があると案内しています。
決済・預り金:ノックアウトでの決済は各社の説明を確認し、ノンスリップ注文とセーフティデポジットはPlus500証券の言葉として読みます。
海外FXとの対応:スワップ・ロスカット・証拠金に近い場面の言葉はありますが、仕組みは会社の説明で確認します。
※2026年9月時点の各社公式サイト・取引説明書の説明にもとづきます。用語の呼び名や条件は変更されることがあるため、取引前に各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。
4社の条件を並べて選びたくなったら、国内4社を比べたページへ進んでください。用語を実際の画面で見ておきたい方には、デモ口座の選び方と開設方法が入口になります。
参考資料
ノックアウト・オプション銘柄詳細情報 | IG証券
ノックアウトオプションの取引コスト・銘柄 | FOREX.com
FXTF GX-FX KO 取引概要 | FXTF
ノックアウトオプション入門 | FXTF
権利行使価格(ノックアウト価格)変動値 | FXTF
取引説明書(Plus500トレーダー) | Plus500証券

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